小学校が『ブラック』な職場というイメージについて

4月から教師をお休みしているが、その約半分が子どもたちの臨時休校の子守役となっており、『育児休暇』のように時間を使い…。

本来は自分を見つめる時間にして

①読書、②筋トレ、③断捨離、④セミナーの受講…そういった「ゆっくりとした時間」に使うつもりが…。

 

まぁ、家族との絆が深まっているのは、非常にプラスなので♪

 

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さて、復帰に向けていろいろと考える日々。

昨年までの現場で最も悩まされたのが『長時間労働』。

これは、4つの小学校で勤務をしてきてもなかなか改善できない部分。

 

10年以上教師をやってきてもまだまだ長時間…。自分の両親からは『お前の能力がないじゃないの?』会心の一撃。いやいや、こっちは真剣にやっても…。

 

そこで、ブラック(長時間労働)になる原因を考察してみた。

① 休憩時間がまともに取れない=生産性鬼下がり

 自分では仕事をテキパキとエンドレスでこなしているつもり。しかし、全てを終えて時計を見るとほとんど19時を超えている。もちろん、17時には帰宅している職員もいるのは事実(担任外が多いが。)

 

今思い返すと、まともに休憩が取れていないのも一つの原因ではないか?と思った。

ここからは休憩時間の実態を報告する。

・13時24分~13時40分 15分の休憩

 とあるが、13時25分とは清掃終了の時刻。清掃用具の片付けの点検、宿題の○付けや次の授業の準備をすると13時35分に予鈴がなる。高学年は3階なので、トイレに行って帰ってくるとすぐ授業開始!その短時間の休み時間に喧嘩やトラブルがあればその対処…。鬼の15分休憩。ちなみに給食時間=休憩ではない。指導の時間。

 

・15時45分~16時15分 30分の休憩

 とあるが、実際には帰りの会終了後に学校全体で補習タイム(15時45分まで)。ここで、学習に遅れのある児童に徹底的に付き合うと16時は完全に超えてしまう。さらには、宿題やっていない児童の『居残り』まで面倒を見ていると、16時15分は完全に超えている。休憩は無いのと同じ。

 

★補習タイムが無い日は…。

 今日は補習タイムが無い!ラッキー!『仕事が早く終わらせられる・ちょっと休憩できそう』と思ったら大間違い。今度は放課後の行事を『職員の休憩時間』にぶっこんでくる。

・『今日は校内研修です。16時に職員室に集合をお願いします。』

・『今日は企画会議と各種部会となっています。職員室に集合をお願いします。』

・『今日はケース会議となっています。〇〇先生、職員室にお願いします。』

 

心の中でいつも思っていたこと…『休憩時間はどこへ行った?』

なぜ休憩時間を返上してまで行事が詰め込まれているのだろう?

まともな休憩を取らずにダラダラと仕事を続けることが長時間の原因!?

 

② 学年会

 学年会があると、学習の進度や教材研究の相談、行事の確認、児童の情報交換等、様々なメリットがある。特に若い時には何も知らないので、先輩方と共に働けることが心の支えであった…。

 

 学年会は週時程で曜日が決められているはずである。しかし、職員室の自分の机に戻り、学年の先生方が集まると『プチ学年会』が始まってしまう。これがまぁー長い。人に相談したくなる気持ち、何度も確認したくなる気持ち分かる。しかし、毎日のように学年会になってしまうのは…。

 

『今日は早く仕事を終わらせたい』と思い、学級のデスクで仕事をしていると、『〇〇先生、職員室までお願いします。』の校内放送。職員室へ駆けつけると、プチ学年会が開催され参加してほしいと…。

 

若手のころに「学年会の日じゃないから教室でバリバリ仕事を処理しよう」

と意気込んでいると、縦社会で鍛えられた先輩から「あいつは学級王国を創るつもりだ」と陰口。(本人からは聞いていないが、事務の人がサラッと教えてくれました)

同調圧力に負けてプチ学年会に参加=残業確定

人間は群れの中で仲間外れになることを恐れるんだなーと。

 

③ 研究授業

 1年に1回は他の先生方に授業を見てもらってアドバイスをもらう。みたいに、校内研修や経年研修で授業を打つ人は多い。

 

しかし、人に見られる=立派な授業をやりたい!となってしまう。

本来、研究授業では児童の学びを見取る。しかし、同時に教師の力量もはかられる

と考えると、下手な授業はできない。そこで長時間モード発令

 

学習指導案の作成に時間をかける。(これがかなり面倒)

⇒アンケートや学習の詳細な展開、全体の計画…。そんなの考える時間ないやん。

⇒指導助言で授業よりも学習指導案にダメ出しされた日には…。イライラMAX。

 

・参観者によく見られたいので教室をきれいにする。

⇒ご丁寧に隣の先生までお片付けモードに入ってくれる…。『体』大切なのかな。

 

・学校で統一された掲示物のチェック

⇒不足が無いか、全学級同じように掲示されているか…。統一、統一…。細かっ。

 統一と言いながら、コロナの対応は統一しない。教育事務所マジか。

 

学習指導案の印刷、ホッチギス止め

⇒印鑑を押して印刷するバージョンと、全てに印鑑を押す場合と分ける…。細かっ。

 

研究授業を引き受けたくない人、多いですよね。

毎年学級担任だけってのは変だよ。特に理科専科に研究授業打ってと言いたい。

 

④ その他(詳細は書かない)

・〇〇部会の急な話し合い(これもぶっこみ)※私もやったことあります。

・生徒指導案件(万引き・いじめ・SNS・保護者対応…)

・職員連絡会(要件無いのにダラダラ発言するの禁止!)

・実技教科の準備

(体育の場の設定と用具の確認、家庭科のミシンが動くかの確認、調理実習の買い出しと実験、図工の材料の買い出し、生活科で育てる苗の購入、習字のための新聞紙確保…)

・PTAの話し合いに参加

 

ここまで、長時間労働になる要因をいくつか紹介…。対策を考える!

① 休憩時間が取れない、休憩時間を守らない

⇒週時程を変えるクーデターを起こす(案もセットで。2月頃に提案!)

⇒その事象があるたびに、一人クーデターを起こす。(必ず管理職・教務に言う!)

 「時間守られてませんよ。職員の休憩時間は確保しましょう。」

⇒何があっても時間を厳守する態度を貫く。

 

② プチ学年会

⇒空気を読まず、決められた日以外は話し合いに参加しない。情報交換は可。

 学年主任になる確率は低いが、自分が主任なら確実に相手の時間を尊重!

 

③ 研究授業

⇒これも、勤務時間内にできる限りの内容で学習指導案を作成する。MAXを目指すと家庭に持ち帰り、土日に常に研究授業のことを考える…。

 何か言われる⇒『勉強になります!ありがとうございます。』の魔法の言葉で切り抜けていく。

形式的な研究授業みたいの廃止!普段の授業をお互いに見に行く機会を!

 放課後の校内研修で、授業者が自分の実践と感じたことやアイデアをアウトプットすることにした方がいい。研究授業終了後に、教育委員会の指導主事等の偉い人から『求めてもいないアドバイス』を受けることは、苦痛でしかない。「教えて頂きありがとうございました。」っていう態度とか草。

大切なのは、明日から何ができるか?わざわざ専門家を呼んでダメ出し会みたいなやつは廃止!みんな心から『やってよかった』という研究授業を♪

 

各自で研究授業(日々の授業で実践する)⇒校内研修でアウトプット大会

⇒疑問・質問を指導主事や専門家に聞く

 

 

④ その他

自分がいなくても成り立つものには参加しない!逆に、自分がいないといけないものはできるだけ勤務時間内に。人生の時間を大切なことに使うことを忘れずに。

 

組合には未加入。しかし、ブラックをグレーにしていく努力は大切♪というか、現場の状況分かってるなら改革をしてよ!いや、復帰したら改革したる!嫌われる勇気(アドラーではないが)

行事で思うこと(教師の目線から)

2学期が始まろうとしています。

これまでの教職経験から2学期=行事!

行事があるおかげで充実感が増します。

行事があるために日々追われる感覚も増します。

 

さて、そんな行事で感じたことを教師の目線から解説し、これからの行事の在り方を模索したいと思います。

 

自分が感じたこと…

『学芸会(学習発表会などの行事)は教師の理想が表現される』

若手の時から考えさせられるのが学芸会や学習発表会での教師の指導の在り方

①行事に取り組むテーマや目標を子どもたちと話し合わずに進め、圧で児童を動かす。

⇒最初の練習でやる気のない児童が全体(100名近く)の場で吊るしあげられる。

 「やる気が無いなら帰れ!」「お前が全体の雰囲気を悪くしている」等。

 練習に緊張感を持たせるためのパワハラ指導。(もちろん大事な時もあるが)

 

②意欲がある児童よりも、能力の高い児童を華やかに見せるようにする。

⇒一生懸命練習していても、結局クラスの優等生に主役級を任せることになる。意外性がない。

 「先生のクラスのあの子は、一生懸命頑張っているけど本番心配だな…やっぱりうちの●●さんが主役の方が無難かな。」

 行事でもリスク管理かっ!体裁大切か!誰にどんな才能が隠れているかは分からない。行事だからこそチャレンジさせたい。

 

③指導する教師が納得いくまで練習を繰り返す。(時間超過・時数泥棒は当たり前)

⇒なぞの声出し練習が繰り返される。声が小さい児童がいるのは確かだが、声を出したい、思い切りやってみたいと思えるような声かけができない。まるで、ドラマや映画の演出家・監督バリの指導が入る。

 「声は腹から出す!」「●●声出しなさい!」「〇組声出しなさい!」

 ※次の授業が専科でない場合、学年広場や空きスペースで特訓が始まる…。

 (ほかの学級より学習の進度遅れてるんですけどー。と、心でつぶやく)

 

もちろん、若手でペーペーの私は主任の後ろから、それらしい顔つきをして演技を見守るしかできない。というか、休日練習や朝練も体験したことがある…。本番で発表が上手くいっても、何か引っかかる…。

 

【これからの行事はこうしたい!】

①行事を何のために取り組むか?というか、テーマを子どもたちと共に決める!

⇒学級会でテーマについて話し合い、学年の代表委員会でテーマを練る!

⇒先生方と学年の児童と共にテーマについて話し合い共有する。

 『させられている感』ではなく『こうしたい』を引き出す。

 

②練習がグダグダ、成果がイマイチな時こそ、子どもたちを信頼する。

⇒子供達には振り返る力が必ずある。教師の納得感ではなく、児童のフィードバックをもとに「これからどうする?」を共に考えていく。万が一本番までに間に合わなくても、それが大きな経験となると思う。失敗も財産と大きく構える。

 

③周囲の学年や管理職・保護者の評価を気にしない!

行事が終わった後の子供たちの感覚・感想を大切にしたい。練習の段階から「自分たちは●●を目指してやってます。」と自信を持ってありのままの自分たちを貫きたい。

 

★あるよね~。

行事の成功=教師の成果ではない。「あの先生、指導力あるね~」と思われたいような教師を何人も見てきた。(笑)

 

私のこうしたい!は、どこかの学校での普通となっているだろう。(多分)

 

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復帰して納得いく行事ができるだろうか?いや、やってみたいな♪

昨年のコロナ対策を思い出そう…

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病休から引き続き休職が決定しました。(2022年3月末まで)

 

さて、コロナの勢いが日に日に増していく沖縄ですが、9月1日に1学期後半(2学期制のため)が開始するそうです。感染が拡大していくことは間違いないと思われます。

 

教職員・児童生徒(の家族を含む)の命の保障 < 学びの保障 !?

 

昨年担当した学級でのリアルな実態をランキング形式で…もちろん指導済みですが。

第1位 マスク着用定着しない児童多数。

・相関関係があるか分からないが、そういった児童は上履きすらまともに履くことができていない。

 

★授業が早めに終了した時の出来事

『先生!●●君がマスクを切っています!』

と児童からの情報が寄せられた。確認すると…なんとマスクに2つの大きな穴が!

『息苦しいので穴をあけてみました。』と●●君。穴は鼻の位置に2つ

 

もはやマスクじゃないやん。

彼は穴の開いたマスクを目元に仮面のように着用し、予備のマスクを普通に着用して帰りました。変態やん。学級全員(笑)。ちなみに5年生です。最強やん。(代わりのマスクは配布しました)

 

第2位 手洗い・換気が上手くいかない。

・学校での休み時間のルール

① 休み時間で次の授業の準備を済ませる。

② 休み時間に換気を行う。(授業中も空気の通り道を作っておく)

③ 休み時間に手洗いを行う。(全員実施)

★なかなか対策としては良さげ。

 

しかし、実態は…

・休み時間開始と同時に手洗いをする。(行列ができる⇒休めない児童多数)

・休み時間に換気を行ったはずが、夏も冬も窓が児童によって閉められる。

 夏⇒クーラーが逃げて暑くなります!

 冬⇒寒すぎます!

結果…手洗いは個人差が見られる。(ハンカチを持参しない児童も多い)

   換気(教師が次の授業の準備をするタイミングで窓が閉まる)

 

3位 マスクの扱いが雑な件

・とある企業からウレタン製の白マスクが児童分寄贈された。

⇒数名の児童どうせ使わないから、落書きをしよう!』 アニメ風の犬の口を描く。

 指導することになる。コロナで正常な判断ができなくなったのだろうか?

 

『先生、マスクが無くなりました!誰か盗んだだろ!?』

⇒物の管理が難しい児童は、大体が引き出しの中かズボンのポケットの中、地面に落下している。

 

『先生!マスクのひもが切れました!』

⇒予備のマスクを持っていなかったのか、ホッチギスでひもをつなぎ留める

 数分後、「ホッチギスの部分が痛いので新しいマスクを下さい。」

 というか、なぜ切れる?

 

・校舎の戸締りに行くと⇒使い捨てマスクが捨てられている

 拾い物コーナーに行くと⇒保護者が手作りで作ったおしゃれな布マスクが長期間保管されている。(自分のマスクという意識はないのだろう)

 

 

1位~3位までの状況が1年間続いたような気がします。

 

withコロナ2年目、私は現場にいませんが改善しているでしょうか?コロナが拡大しないか心配です…。1年目の教訓をいかしてほしいな~。

考えさせられる!?ブラック校則!?(笑) 沖縄!その②

夏休み延長が決定。長男は宿題がまだ終わっていないが故に、夏休み延長に大喜び。長女は宿題がすべて終わっているので、早く学校に行きたい…。

 

考えさせられる!?ブラック校則⁉沖縄その②

『部着(部活で着る服)で登校してはいけない』です。

 

ある保護者との雑談で…

「うちの子の担任から、バスケ部の服装で登校するのを控えてほしいと言われました。ほかの学校、学年、学級はどうですか?」

と質問された。

 

これは、どの学校に行ってもぶち当たる『あるある』である。(ある多っ!)

 

確かに、野球部が野球のパンツ、柔道部が道着、水泳部が水着…で登校すると、かなり違和感がありますね。学習をするための服装ではない。

⇒先生の指導が適切だと感じる保護者も多い。

 

バスケ部(サッカー・ハンドボール等)のウェア

・バスパン(バスケットボールパンツの略)が比較的安価で耐久性があり、速乾性も備えている。

・Tシャツも同様、ドライ(ポリエステル)素材なので耐久性、速乾性に優れている。

・バスケ部以外の児童も、バスパン(昔流行したサテン)を日常的に着ている。

経済的にも洗濯の手間も助かっている(印象)

 

保護者の言いたかったこと(最後は憶測ですが)

バスケットボールウェアは普段着で着ても問題ないのでは?

部活の子は指導されて、バスケ部以外の子がバスパンやTシャツを着ても指導されないのはなぜ?

・他の学級では指導が無かった。職員間で共通理解ありますか?

 

教師側の意見

・時と場に応じた服装を心がけてほしい。(多分これが一番言いたいこと)

※ある学校で同様に「部活動の服装で登校しないように」と思春期の女バスの子に指導をした。次の日、また部活動の服装で登校してきた。理由を問いただすと、『部活動で着るウェアは別で持ってきています』とのこと。

 

・登校時…バスケットボールウェア  

・放課後…部活動で使うバスケットボールウェアに着替えた。というのです。(笑)

 

 

結論

・服装に関しては保護者と児童が相談して決めた方が良い。

・時と場に応じた服装の指導は継続する。(明らかにおかしい場合のみ)

・教師は個人的な主観(この服装であるべきだ!)で指導をしない。(ブラック校則と言われる一因となる)why?を議論して熟慮しましょう。

 

個人的な感想

・25年以上バスケをしている者からすると、バスケットボールウェアが日常的に着られるってうらやましい~。

 

 毎年モヤモヤする校則の一つでした。

 

次回は『行事あるある』(ピーが入りそう)を紹介します♪

考えさせられる!?ブラック校則!?(笑) 沖縄!その①

夏休みが終盤に差し掛かっていますね。

我が家の長男は宿題に取り掛かる様子が全く見られず…。

いつ声をかけようかな?

 

生徒指導を担当していて毎年悩まされるテーマがありました。

 

これは沖縄あるあるなのか!

それは…【長ズボン禁止!】

・学校の校則には明記されていない。

・児童と保護者から「長ズボンはダメなんですか?」と質問が多い。

・教師たちの認識でも「長ズボンは禁止だったはず」

 

ある日、部会で「なぜ長ズボンがダメなんですか?理由あります?」と質問。

 

ベテラン教師:「膝を日光に当てると成長を促すことができるから」

みたいに返答。いつの時代の考え方?根拠が…。と感じたのを覚えている。

 

沖縄中の教師たちが同じように「長ズボンは禁止」と思っていたら、ある意味すごい。

 

私の意見は、

①暑ければ半ズボン、寒ければ長ズボンと臨機応変に使い分ける。

(というか、気候や天気に合わせて服を選ぶ能力も大切だと思う。)

コンプレックスを隠すのにも長ズボンを認める!

・すね毛隠し、足のアザ隠し、膝のガサガサ隠し…。

(私自身、すね毛が濃くて悩みました。劣等感でいっぱいでした。なら、見えないようにする工夫もありなのでは?)

 

ということで、別に長ズボンもOKという結論に。

 

今でもどこかの学校で誰かがデニム(長ズボン)を履くと、

「長ズボンってOKなんですか?」

という会話が聞こえてきそうです。

 

沖縄県外では、どのような対応をしているのか気になりますね。

豪雪地帯で「長ズボン禁止」はなさそうですが…。

 

その②で書きたいのは…「部活動で着る服で学校に登校しない」です。

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教職へ戻るなら…

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教職へ戻ることを考えてみました。

(絶対転職したい!という思いで休職したのに…。)

 

病休を取る⇒転職(起業準備をする)

という流れで起業してみたい思いがありましたが…

自己資金が圧倒的に足りていないこと

②教師として実績がないこと(やり切ったかどうか)

教師のまま起業準備を進める道もあるな

 

という考えから、復職してみようと考え始めています。

 

しかし、これまでの10年間と同じように働いていては

・家族との時間は取れない

・人間関係によるストレスは減らない

・自分のやりたい夢に向かう時間は生まれない

 

そこで復職して、どのように働けば自分も周囲も納得できるかを考えてみた。

① 出勤時刻を6時30分にする。

 早朝の誰もいない職員室・教室ではかなり仕事が進みます。今、家業の手伝いで新聞配達をしている(4時起きで遅い)ので、早起きは余裕だと思う。誰にも邪魔されない空間で学級事務・校務分掌を終わらせる。

 

② 退勤時刻を守る!と宣言する。

 同学年の職員との話し合い=大体が17時後or退勤ギリギリとなるパターンが多い。空気を読まずに、さっさと帰るキャラを創る。良い人でありたいと思うと、人の時間に合わせて仕事をしてしまう。(先輩の顔色をうかがうと帰れない)

 

③ 放課後(児童の帰宅後)の生徒指導は完全無視!

 「いじめ」は学校での人間関係もあるので無視はできない。しかし、放課後(児童が帰宅後)に「万引きがあったのでお店に来てください。」「公民館で児童がいたずらをしています。」「駐車場に秘密基地を作っています。」といった近隣からの問い合わせを一切無視!というか、家庭の人が対応するべき。指導は行うが、放課後の時間を使って対応する気は一切ない。

 

④ 週時程・行事の断捨離を行う

 教務主任・教頭・校長が大変な苦労をしているのは分かる。しかし、明らかに退勤時刻が過ぎるような日程には、『これってどうなんですか?』と言うようにする。安易に「昨年と同じように」をさせない作戦。どうしてか、これって要る?という行事はなくならない。さっさと断捨離して、新しいものを学びたい。

 

【これって要る?業務・行事】

朝のドリルタイム(朝のHR終了したら即授業が望ましい。ドリルタイム要らない)

 

・童話、お話大会(沖縄だけかな) ※大会の役員をお願いされることもある。

⇒童話(物語を覚え、表現力豊かに発表する)

⇒お話大会(日常の出来事から考えたことを伝える。会話がないといけない)

※低学年が童話を実施。夏休みに覚えてもらい、夏休み明けに学年で予選を行う。

※高学年がお話を実施。というか、高学年で人前で自分の思いを表現したい子は、極めて少ない。単学級で誰も立候補をしなかった時…なぜかこちらからお願いする形となる。『立候補者いませんでした!あはっ』と思い切り言いたい。

 

・学力テストに向けたプリント地獄と補習地獄入門

 沖縄県の学力が全国最下位と言われたのはいつだろう。現状は、朝のドリル、放課後のプリント補習、テスト直前は授業で過去問を徹底復習して、テスト当日には校長から校内放送で「無答がないように、そして、1点でも平均点をあげて、みんなで点数をあげていきましょう。」の謎のエール。

 過去問で教師用の机が埋め尽くされ、心の中で「こんなのやってられるか!虫。無視!」と決意するも、学年主任からのチェックが入る。「やったほうがいい、じゃなくてやるんだよ。」と。

 

放課後の補習による負のループ(ちなみに学校全体で行うので自分だけやらないができない。本心では無視して下校させたい。)

6時間目終了後…

児童「やったー!1日が終わった~!」

教師「はい、補習が始まります。」(空気重っ)※週に3日~4日実施ストレス。

児童「補習がやっと終わった(15時50分前後)」

教師「はい、宿題も頑張ってね~。」(空気重っ)

 

これっていつまで続くの沖縄(私の学校だけ)?補習を希望する児童がいたら、分かるまで付き合いたい。

 

⑤ 〇〇会議をなくす。

 生徒指導部会、学力向上推進部会、不登校対策会議、企画委員会、特別支援会議…

 会議多くね?しかも時間の意識が無い人は、その場で議題を考えたりする。何を話し合うかが決まっていない状態で会議が始まる。会議感を醸し出すために、それらしい議論をする…ストレスでしかない。完全なる主観だが、このように参加する教師は担任外に多い。会議はできるだけ少なくしたい。無駄だと思う会議は仮病で休みます。

 

⑥ 男性職員!

 何かと力仕事=男性職員お願いします。の風潮。もうやめません?全員でやった方が明らかに早い作業すら、圧倒的に数が少ない男性職員にお願いする。「全員でやりましょう」

 

復職するなら、『嫌われる勇気』が必要ですね。(アドラーではないが)

組合には入っていないが、教師の仕事をスリムにしないと教育に未来はないだろう。

 

さて、いつ復帰しよう?

教員(教師)をお休みしています…。

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初めて日記を書きます。

教員(小学校)を休職して3カ月が経過。4月~休んでいます。

ちなみに教職経験は12年(臨時教員も含めて)

日々読書とちょっとした社会活動、家事で1日が終わります。

 

そんな毎日でも、何かを発信できればなーと思い初日記。

今回は『なぜ教師を休職したのか?』を書いてみようかなと。

 

・休職した経緯

・休職して気が付いたこと

 

【 休職した経緯 】

 私は公立学校の教員ですので必ず『異動』があります。

 2020年4月、コロナで休校になり学校が再開しない中、新しい学校へ赴任しました。

 

自分なりに『適応力はある』と信じていたので…

・どうやって学校に慣れるか

・どうやって周囲の先生方と上手に付き合うか

・どのような働き方(できるだけ残業をしない)をしていくのか

を模索していこう!と意気込んでいました。

 

ところが、思うように職場に適応できていない感が日々強くなります。

① 自分の職場と思えないような感覚を持ってしまう。

 コロナの影響により歓迎会がない!(一緒に働く人を深く知ることができない!=旧職員はそれなりに固い絆⇒ちょっとした疎外感を感じ始める。)

 

② 赴任した学校のシステムが『ガチガチ』⇒疲労感バリ×2

 元々、子どもたちと伸び伸び楽しく学校生活を送れたらな~と思い仕事をしていました。前任校は小さな学校で、職員が『こうしたい』という思いをすぐに具現化できたので、働くことにストレスを感じたことは、ほとんどありませんでした。(自由度が高かったんですね~。)

 

 赴任した学校のシステムは『学力向上至上主義』のようなところがありまして、

・コロナ休校した分、国語・算数を中心に1日に2時間進める!※5学年担当

 (ということは、特別活動や体育・図工などを積極的にカット!)

・学力テストに向けて、全校で週3~4日の補習指導(6校時終了後に補習開始)

※16時下校となっていたが、実際には最後の児童を指導したら16時30分を超えてしまう。一体いつ明日の準備すんねん。残業確定モード。

 

 ③ 中堅教諭資質向上研修+校務分掌(生徒指導担当)

 中堅教諭資質向上研修を思いっきりなめていました。5年研を難なく過ごせた感覚で、中堅研修(10年研ともいう)がスタート!ほぼほぼ指導教諭のいない初任研と変わらない研修量でした。異動したての者にはかなり過酷でした

 

 中堅教諭資質向上研修で取り組んだこと

・授業研究(2回は教育委員会・教育事務所の主事を招いて授業)

⇒平日は通常業務、休日は研究授業の準備でプレッシャー大!

・校外研修(学校外に学びに行く)

・校内研修(20コマ分の講習と報告書作成)

・特定課題研究

⇒大学の卒論のように、自分の仮説を立てて実践、まとめまでを行う。

 

④ 子どもたちとの関係が難しい

 受け持ったクラスには、個性豊かな児童がいっぱい!なかなかきめ細かい対応ができずに苦しい1・2学期が過ぎる。

 3学期には、やんちゃな女子児童を中心に乱れ始める。大きく学級が崩れることはなかったが、スッキリと『今日はとても楽しかった』という日がほとんど無く…。

 

長くなりましたが…少しここまでのまとめを!

①職場での疎外感を感じてしまった。(そんなにストレスでは無かったが…。)

②・③業務量と業務内容に疲労感を感じた毎日。

④力量不足から自信を失う。

 

 そんなことから、9月あたりから頭に浮かんだのが『休みたい』という思い。

夜も眠れなくなるほど職場に行きたいない感情が大きくなり、ついに心療内科を受診することに。

 

休職の条件⇒心療内科で診断書を取る必要がある。

 

そして、9月のある日診断書を片手に学校へ向かおうとした。が、頭に浮かんだのは家族(妻と子供たち)の顔でした。さらに、今受け持っている児童たちに申し訳ない!という思いでした。

 

結局診断書を提出して病休を取ることは選択しませんでした。

心で決めました。『3月まで頑張ってみよう』『4月からは何が何でも休もう

 

家族や児童への思いから何とか3月まで働くことはできました。

(3月の残業時間95時間はなかなかきつかったっす)

 

【 休職して気が付いたこと 】

 そんなこんなで4月からお休みしています。

 そこで気が付いたこと!(ここはコンパクトに)

・休むことへの罪悪感があった(今は完全にない!)

・自分と向き合う時間が多くなるので、学びや気づきが多くなった。(孤独感もね♪)

・家族と一緒にいる時間が増える=今まで家庭を顧みなかったことを実感

 

そして…本当にやってみたいこと(死ぬまでに達成したいこと)が見つかった!

 

 振り返ってみると…

・授業研究会…自分の力を高めるためならワクワク!ところが、全然興味が無かった。義務感でしかなかった。学び続ける教師ではなかったということに気づく。

・本当は中学校・高校の体育の教師を目指していた(心の声)

⇒憧れの教師になるのなら、小学校の採用試験に合格できるというだけで選んでいたのかも。

 

ということで、復帰の考えがどんどん遠のいていることに気づき始める。

 

休職して気が付いたことのまとめ

① 自分に向き合う時間が多くなり、心の声が聞こえるようになる。

② 今まで自分を支えてくれた家族に感謝できるようになった。

③ 働くこと=生きること (本当にやりたいことをやって人生を使い切りたいことに気づく)

 

教職で休職しようかと考えている方へのアドバイス

『思い切って休みましょう』『自分自身を見つめ直すチャンス到来!』

 

次回は、『どうしたらストレスなく教職現場で働くことができるのか作戦』を書きたいと思います。