行事で思うこと(教師の目線から)
2学期が始まろうとしています。
これまでの教職経験から2学期=行事!
行事があるおかげで充実感が増します。
行事があるために日々追われる感覚も増します。
さて、そんな行事で感じたことを教師の目線から解説し、これからの行事の在り方を模索したいと思います。
自分が感じたこと…
『学芸会(学習発表会などの行事)は教師の理想が表現される』
若手の時から考えさせられるのが学芸会や学習発表会での教師の指導の在り方。
①行事に取り組むテーマや目標を子どもたちと話し合わずに進め、圧で児童を動かす。
⇒最初の練習でやる気のない児童が全体(100名近く)の場で吊るしあげられる。
「やる気が無いなら帰れ!」「お前が全体の雰囲気を悪くしている」等。
練習に緊張感を持たせるためのパワハラ指導。(もちろん大事な時もあるが)
②意欲がある児童よりも、能力の高い児童を華やかに見せるようにする。
⇒一生懸命練習していても、結局クラスの優等生に主役級を任せることになる。意外性がない。
「先生のクラスのあの子は、一生懸命頑張っているけど本番心配だな…やっぱりうちの●●さんが主役の方が無難かな。」
行事でもリスク管理かっ!体裁大切か!誰にどんな才能が隠れているかは分からない。行事だからこそチャレンジさせたい。
③指導する教師が納得いくまで練習を繰り返す。(時間超過・時数泥棒は当たり前)
⇒なぞの声出し練習が繰り返される。声が小さい児童がいるのは確かだが、声を出したい、思い切りやってみたいと思えるような声かけができない。まるで、ドラマや映画の演出家・監督バリの指導が入る。
「声は腹から出す!」「●●声出しなさい!」「〇組声出しなさい!」
※次の授業が専科でない場合、学年広場や空きスペースで特訓が始まる…。
(ほかの学級より学習の進度遅れてるんですけどー。と、心でつぶやく)
もちろん、若手でペーペーの私は主任の後ろから、それらしい顔つきをして演技を見守るしかできない。というか、休日練習や朝練も体験したことがある…。本番で発表が上手くいっても、何か引っかかる…。
【これからの行事はこうしたい!】
①行事を何のために取り組むか?というか、テーマを子どもたちと共に決める!
⇒学級会でテーマについて話し合い、学年の代表委員会でテーマを練る!
⇒先生方と学年の児童と共にテーマについて話し合い共有する。
『させられている感』ではなく『こうしたい』を引き出す。
②練習がグダグダ、成果がイマイチな時こそ、子どもたちを信頼する。
⇒子供達には振り返る力が必ずある。教師の納得感ではなく、児童のフィードバックをもとに「これからどうする?」を共に考えていく。万が一本番までに間に合わなくても、それが大きな経験となると思う。失敗も財産と大きく構える。
③周囲の学年や管理職・保護者の評価を気にしない!
⇒行事が終わった後の子供たちの感覚・感想を大切にしたい。練習の段階から「自分たちは●●を目指してやってます。」と自信を持ってありのままの自分たちを貫きたい。
★あるよね~。
行事の成功=教師の成果ではない。「あの先生、指導力あるね~」と思われたいような教師を何人も見てきた。(笑)
私のこうしたい!は、どこかの学校での普通となっているだろう。(多分)
復帰して納得いく行事ができるだろうか?いや、やってみたいな♪